事例:
ネクスト インクは、イケアが発行する雑誌『live』の日本語版制作を2007年からサポートしています。ロンドンで制作された英語版が各国の言語に翻訳され、世界中の国々で配布されます。しかし、ただ記事を翻訳するだけではコミュニケーションは成立しません。
ある言語を別の言語に移し替えること。それはローカライズプロジェクトの出発点に過ぎません。翻訳者から和訳が上がってきた時、初めて私たちの仕事が始まるのです。
ネクスト インクの日本人ライター/エディターは、翻訳調を極力薄め、あたかも日本語で書き起こしたかのような自然な文章に磨き上げます。こうした作業は、英語とスウェーデン語の間でも難しいものです。ヨーロッパの諸言語とはまったく文法体系が異なる日本語では、さらに難度が高まります。また、イケア・ジャパンが定める「友達のお母さんに話しかけるような」というスタイルに沿って、丁寧でありながらも堅苦しくない、読みやすい文章に編集します。
度重なる推敲を経て編集作業が完成すると、経験豊富な日本人デザイナーがレイアウトをスタート。その際も日本語特有のエディトリアルデザインを踏まえ、商業誌レベルのルック&フィールに仕上げていきます。
翻訳、編集といった作業にとどまらず、ネクスト インクは独自のコンテンツも企画・制作しています。『live』の各号には、日本だけでしか読むことのできない記事があるのです。